「防衛問題セミナー」
小汀 泰久 |
2010.12.09
今月2日の当社HP「おしらせ」欄にアップした「防衛問題セミナー」に
参加してきました。
18時30分開始予定であり、余裕を持って25分前に会場に到着しま
した。いつもの松江で開催される会合の場合、この時間に会場に入る
と間違いなく「早い方」で聴講の方は、「まばら」が常であります。
ところが、今日は既に席が半分以上埋まっておりました。
中四国防衛局長が冒頭挨拶をされ、「今日は、広島から来たのですが
広島市の北あたりから天候が悪く当初54号線で当地を目指そうと思っ
ていたが心配になり、急遽浜田道で浜田市経由の山陰海岸を眺めなが
ら松江に着いた。本日のテーマである北朝鮮に最も近い山陰海岸を視
察できたことはとても良かった」
「ご当地、島根県では初めての開催ですが、この天候の中でこんなに多
数のご来場を賜り、感謝します」とのことでありました。
次に、先般の鳥インフルエンザの時に知事の隣にいらっしゃっていた
島根県の福間危機管理官がこのセミナー開催に尽力いただいたとのこ
とで一言述べられました。
いよいよ本日の主役、 防衛省 防衛研究所 統括研究官
武貞 秀士 氏が「北朝鮮と北東アジア情勢」という演題で登場されました。
「つい最近、同様の内容の話を東京でしたのですが広い会場に50人ほど
の聴衆でした。今日は、このように多数の方にご参加を頂き、ご当地の
この問題についての意識の高さを感じます」と冒頭に述べられました。
最初に最近の北朝鮮、中国、ロシアの3国の国境周辺の写真、北朝鮮の
鉄鉱石の鉱山の様子をご自身で撮影されたものを紹介しながら本題に入
られました。
お話の内容を要約すると
①、朝鮮有事(戦争)は、起こるか?とよく聞かれるが「おこらない」とも
「おこる」とも言えない。しかし1953年に休戦状態になって以来、
最も「おこりえる」状態である。
②、北朝鮮の指導者は、アメリカ抜きで南北統一を目指している。
③、北朝鮮の最近の行動は、決して巷間言われてる「瀬戸際外交」と
いうより、「自身をもって」行動している。
④、その自信の根拠は、「核」であり、「中国と緊密な関係(特に貿易)を
維持していること」である。
⑤、韓国の砲撃事件(11月23日)の直後の世論調査でソウル市民は、
3分の2が「対話」を望んでいる事実も承知しておくべきである。
⑥、しかし、近い将来同様なことが起きれば、韓国政府は対応は違って
くると想定すべきで偶発的なことが重なり「戦争状態」に突入する可
能性がある。
⑦、その時に、直接、間接にわが国は重大な事態に遭遇する。その対処
を考えておくべきである。
⑧、特に「難民問題」は、想定されるどの状況でも「発生」するであろう。
(質問でもありましたがこの問題は、島根県、特に隠岐の島にとっては
避けられない「重大事」であります。)
私なりにまとめたのは以上のような事でありましたが、普段、目にしてい
るテレビや雑誌、新聞。私は、かなり興味を持って色々な解説者の話を
聞いていえるが武貞氏の論旨、見方は他の方と違うと感じました。
そのことを御本人に質問しました。
私:「先生のお話を聞いて普段、テレビなどで聞く解説者の内容と随分違う
論点、視点があったように感じましたが、先生と比較的近い認識をもって
いる方は、いらっしゃいますか?」
答え:「誰かと言われても、残念ながら いません」
「アメリカで5~6人の北朝鮮、中国、ロシア関係に担当する人と協議
をするとほとんど認識は、同様になるのですが日本国内で私と共通の
認識でいる人はいません。それが残念です」
私:「松江に住んでいる市民として先生にいつも話が聞ける訳ではないので
感謝します。 今日は、貴重なお話有り難うございました」
と申し上げておきました。
正しい現状認識をすることは大切なことであります。先般の「知新会」の
講演会に続いて「満席」の「防衛セミナー」でありました。









