「佐太神社の保存修理工事」その1
小汀 泰久 |
2014.08.23
貴谷麻以市議会議員からのFB情報で佐太神社修復工事の
見学会があるということで、22日夕方鹿島に行ってきました。
社務所で受付をして背中に正中殿の神紋のついた白衣を
身に着け、怪我がないように岸禰宜さんに安全祈願のお祓
いをしてもらい、昨年修復が終わった南殿のまえで朝山宮
司さんと建築の設計管理をなさっている方から説明を受けま
した。1807年に建築された建物のようですが、この度約20
0年ぶりの修復だそうです。
檜皮葺きの屋根は、概ね30年に一度は行われるそうです。
縁の高欄は、タブ、欅、楠が使われているようです。社殿本
体は、柱や主たるところは「杉材」で横の梁は「松」が使用さ
れているようです。
基本的に国宝や重要文化財の修復工事は、「使える材料は
、そのまま使う」と言う考え方のようです。
南殿もその方向で修復をされたそうです。
建築石材も地元の野波石や大芦石などが使われていたよう
ですそのたびの修復でも一部の石積が新調されたとのこと
でした。
来年度、着手される予定の北殿です。先ほどの完了した南
殿と比べると全体に白いカビの様なもの覆われていますし、
いかにも<朽ち果てた>感じです。約200年の経年変化の
結果です。
北殿の前で説明が終わり、素屋根に覆われた本殿でありま
す正中殿の工事現場の2階部分の社殿の裏側に案内され
ここで正中殿と南殿、北殿のことも含め興味深いことを聞き
ました。
聞いた中で最も驚きましたのは、正中殿の天井には5つの
雲が、五色で描かれ、しかも夜を表すバックが藍色で白い
無数の星が描かれているとのことでした。出雲大社は、7つ
神魂神社は、9つ。そして佐太神社は、5つの雲でしかも夜
の空にです。そして星は、正中殿だけだそうです。
神秘的です!!
北殿での高欄の素材や石のことについて質問した私に続い
て、ここでは沢山の人が色々な疑問点を質問されました。
ご神体の向きについても説明資料に掲載されていましたが
正中殿と北殿は南向き、南殿は、北向きだそうです。
つづく